お通じがこない、お腹が気になって仕事に集中できない…。
そんな時の便秘解消法としてお世話になっている方も多い便秘薬。
その薬の飲むタイミングに注意している方はいらっしゃいますでしょうか?
もし、飲むタイミングに気を使うだけで、便秘薬の効果が上がったらうれしいですよね?
そこで、便秘薬を使うタイミングとさらに効果的で、お腹の痛くなりにくい服用量など、
便秘薬の使い方に関する疑問をお応えいたします。
便秘薬は夜寝る前に飲むのがベスト
便秘薬の「飲むタイミング」を変えればお通じが変わる!
まずは、快適なお通じを実現するための、ベストな服用タイミングについて説明しましょう。
便秘薬は、薬が大腸まで届いてはじめて効果を発揮します。
胃や小腸で吸収されて効果が出るのではありません。
つまり、効果が現れるまではタイムラグがあるということです。
それに対し、大腸が自然な状態で一番働いてくれるのは朝なのです。
この朝目が覚めてから起こる腸の大きな動きを「大ぜん動」と言います。
腸の動きが活発になる朝のタイミングと、薬の効果が出るタイミングを合わせると、
少量の薬でも最大の効果が得られて、快適なお通じを得られるわけです。
寝ている間に大腸まで薬が届き、薬が効果を最大限に発揮する最適な服用時間は、就寝前です。
朝は無理!そんな方は、5~7時間前、空腹時に服用してみましょう!
忙しいスケジュールの中で、朝のお通じが一番安心です。
朝すっきりしておけば、外出した時に便意が現れる心配をしなくて済む利点もあります。
しかし、食べたものや体調の変化でも、薬が大腸に届くまでには時間差があります。
例えば、お肉ばかり食べると胃を通過するのに時間がかかりますが、消化の良いものは早く胃から腸に行きます。
また、便秘がひどいと薬が大腸に届くまでの時間は長くなります。
ですから、効き始めるまでの時間は必ずしも一定ではありません。
なので、大腸が動き出す朝が一番タイミングを合わせやすいのです。
でも「仕事の都合で、どうしても夜にお通じが欲しい」という方も中にはいらっしゃるかと思います。この様な方は、時間を逆算して、お通じが欲しいタイミングの5~7時間前の空腹時に薬を服用することをおすすめします。
昼間は夜中よりも胃や小腸の働きが活発なので、効果が出始めるまでの時間が短くなるのです。
便秘薬の正しい服用量は、体に合う量です。
便秘薬を服用する時に一番大切なのが飲む量です。
量を間違えると、効果が薄かったり、お腹が痛くなってしまったりするのです。
だからこの記事を見ている皆さんにはご自身に合う服用量を覚えていってほしいですね。
一般的な錠剤の便秘薬の場合は、一回の服用が1~3錠とだけ書いてあり悩む方が多いのです。
便秘薬は人によって効き方が大きく変わるので、最少量から試してみて、効果が薄ければ足していくのが身体思いです。
お薬に関する豆知識
食前、食後、食間って厳密に言うといつ?
ここで薬を飲むタイミングに関する豆知識をご紹介しましょう。
一般的なお薬には大抵「食後30分」という言葉が書かれていますよね。
この言葉の意味が30分後なのか30分以内を意味するのか悩む方も多いと思いますが、正しくは食後30分位が目安です。多少遅れても問題ありません。
その理由は、食べ物が胃にあるので胃への刺激が少なくて済むからです。
食欲がなくても、クラッカー1枚でも食べれば胃の中が食後と同じ状態になるのでおすすめです。
食間は、よく「食事をしている時に飲むもの」と思っている方が多いのですが、
実際は食事と食事の間に飲んでほしいという意味なのです。