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便秘が原因?重大な病その3「腸閉塞(イレウス)」

腸閉塞(イレウス)とは?


腸閉塞(イレウス)とは、食べたものや消化液の流れが小腸や大腸で滞ってしまう状態、つまり内容物が腸に詰まってしまった状態です。

最も多い原因は、大腸の手術痕の癒着(炎症などによって臓器の膜や皮膚がくっついてしまうこと)です。


この癒着は、腹部を切る開腹手術を行った経験のある方に起こります。
腸が癒着すると、その部分を中心に腸が折れ曲がる、ねじれるといったことが起こります。
また、一部が癒着することで他の箇所が圧迫されることもあります。
このような理由で腸が詰まるケースが腸閉塞では一般的です。
まれにですが、腸が自然にねじれて腸管が狭くなり、内容物が詰まる場合もあります。

便秘との関連性は?


硬くなった便によって腸が詰まってしまうことがあります。 便が原因で起こる腸閉塞のことを「糞便性イレウス」と呼びます。

特に繰り返し便秘になっている方は、腸内に硬くなった便が蓄積されており、腸閉塞のリスクが高まるとされています。

お腹の膨張感や食欲不振など、初期の症状が便秘と似ているため、自覚しづらいことも糞便性イレウスの特徴です。

便秘と見分ける基準としては、痛みがあるかどうかです。

通常の便秘の場合、お腹の張りや不快感はあっても、酷い痛みが起こることはあまりありません。
腸閉塞の場合、進行すると吐き気や激しい腹痛が起こります。

長い間便秘が治っておらず、上記のような症状がある時は、糞便性イレウスを起こしている可能性があります。
その場合は、便を取り出す以外に治療方法がありませんから、すぐに病院の診察を受けてください。

便秘は、早めに解消しましょう

よくある不調として軽くみられることもある便秘が、思わぬ病気につながる可能性があります。「便が出ないだけ」と侮らず、便秘は早めに解消しましょう。

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