便秘に効く食べ物として、よく食物繊維があげられますね。
普段から、食物繊維の摂取を意識して食事をしている方もいらっしゃると思います。
2種類の食物繊維
食物繊維には、大きく分けて2種類あります。
それは「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」です。
この2つの食物繊維の特徴についてお話しします。
水溶性食物繊維とは

水溶性食物繊維とはその名の通り、水に溶ける食物繊維のことです。
水溶性食物繊維は水分を吸収し、便を柔らかくする働きがあります。
また、腸内の有害物質を吸収して、便と一緒に排出する効果もあります。
不溶性食物繊維とは

不溶性食物繊維とは、水溶性食物繊維とは反対に水に溶けにくい食物繊維です。
不溶性食物繊維は水分を吸うと膨らんで、便の体積を増やします。
また、増えた便が腸を刺激して、腸のぜん動運動を促す効果もあります。
食物繊維を摂る時のポイント
2種類の食物繊維の割合に気をつける
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の食べる割合は、1:2が理想的と言われています。
日本人は1:3くらいの割合になっている方が多いそうです。
水溶性食物繊維は一口に言うと、海藻類、オクラ、納豆などのヌルヌル、ネバネバ食品に多く含まれています。
また感覚的には分かりづらいのですが、ゴボウ、アボカド、キノコ類、大麦などにも含まれています。
どちらかに偏りすぎると、下痢や便秘などの不快な症状が出る場合があるので、バランスよく食べるように心がけましょう。
水分と一緒に、よく噛んで食べる

食物繊維は水分を吸収する、とお話ししましたが、吸収できる水分が少なければ、便にまで水分が行き渡りません。
ですから、普段からこまめに水分を摂ることを意識してみましょう。
また、よく噛んで食べることも大切です。
実は、胃でも腸でも溶けないのが食物繊維です。
よく噛まないと消化不良を起こし、腹痛などの原因になることがあります。
よく噛んで食べるようにしましょう。
ここまでの説明で、食物繊維はただやみくもに食べればいい訳じゃない、ということがお分かりいただけたかと思います。
食物繊維に限った話ではないですが、何でもバランスよく食べることが大切です。