便秘の主な自覚症状に、腹痛やお腹の張り、食欲不振や吐き気などがあります。
腹痛については、ときに日常生活に支障をきたすほどの激痛を生じるケースもあり、 場合によっては医療機関での治療が必要になることもあります。
腹痛の程度には個人差があり、またその原因も人によって様々です。
便秘を放置していると重大な病気になってしまう危険性もあるので、 症状の軽いうちに便秘解消へ向けた対処を行うことが大切です。
お腹が張るってどういう状態?
便秘によって何日も溜まった便は、腐ってガスを発生させます。
腐敗したガスは体全体に充満し、腹部や臓器を圧迫して、 この圧迫されて苦しくなった状態をお腹が張ると表現します。
痛みだけでなく、腸内の皮膚がガスによって皮膚が伸ばされてしまっている状態なので お腹の張りは早めに解消したいところですね。
便秘による腹痛はなぜ起こる?
では、なぜ便秘によって腹痛が起こるのかを確認していきましょう。
腐敗ガスは便が腸内に溜まって、おおよそ3日程度経過すると放出されると言われています。
便秘の状態を放置することで、お腹の中に腐敗ガスが溜まってしまい、お腹や内臓が圧迫されて痛みとなります。
お腹の張りは例えるなら、風船です。
風船は空気を入れれば入れるほどに、ゴム製の生地が伸びて大きくなりますよね。
人間の皮膚も同じように伸縮性がありますから、お腹の中で風船が膨らんでいるようなものなので、痛いのは当たり前です。
便秘が続いてしまうと、 腸内の腐敗ガスも溜まるので腹痛はさらにひどくなってしまいます。
この便秘の状態が長引いてしまうことが、腹痛を起こす原因なのです。
また、腐敗ガスは腸壁を通り抜けて血液に入り込み、全身に腐敗したガスがいきわたることで肩凝りや腰痛、肌荒れ、などの原因にもなるので注意したいですね。
便秘による腹痛の解決方法
お腹の痛みを和らげるには、便を出すことと、 腸内のガスを外に出すことが重要になります。
腸内運動を活発にして、便やガスを排出させる効果のあるガス抜きマッサージが痛みを和らげるのに有効です。
お腹に対して円を描くように撫でて、刺激してあげるだけでいいので簡単にできますよ。
腹痛を放っておくと痛みがどんどん強くなる恐れもあるので、できる限り早めに解消することをお勧めします。
また、排便リズムが正常で便秘の自覚がなくても、排泄されずに腸に残ってしまった便が徐々に溜まることで便秘となることもあります。
そういった場合は便秘解消が必要です。
腹痛が重い場合は何かの病気の症状という可能性もありますので、無理をせず病院で診察を受けましょう。
便秘が原因で重い症状になる前に、便秘薬を有効活用し、原因となる便を取り除いていくことをおすすめします。