便秘の原因として有名なのが運動不足です。
解消するためのストレッチや運動法など様々な情報が発信されていますが、そもそもどうして運動不足が便秘を呼ぶのかをご存知ですか?
運動不足と便秘の関係性と、その解消法を覚えましょう。
そもそも運動不足ってどんな状態?
運動不足というのは、言葉では理解できると思いますが、具体的にいうと、最近汗を全くかいていない方は運動不足と言えます。
汗をかかないということは、老廃物も外に出ていってくれないので、余分な脂肪が残ってしまいがちになります。
ちなみに、人間にとって最適な運動時間は30分〜1時間程度と言われているのですが、それを継続出来ている方は非常に少ないです。
さらに、スポーツをやっている方ですら運動不足の可能性があるのをご存知でしょうか?
例えば、趣味でテニスをやっている方であろうと、休日の日曜日だけやっているだけで日々のトレーニングをそこまでしていない方は、
運動をしているとはいっても、身体にとっては運動不足なのです。
運動不足になる原因は?
昔よりも身体を動かす仕事が減った
今よりも昔の日本は、自分の力で何かを作ったり、 自分の力で何かを提供するという仕事がほとんどでした。
農業などは代表的な存在で、昔は家族総出でお米を植えたり、収穫していたのが、 今ではたった一台の機械で運動をせずに完結する事が出来てしまうのです。
現代の仕事は、農業の例と同じように自分の足を動かさなくても、 パソコンや電話ですべてが完結してしまう仕事が非常に多いのです。
椅子座っている作業が増えれば、それだけ運動不足になるのです。
歩く機会が減った
大昔、人には歩くという選択肢しか移動する手段がありませんでした。
しかし、時代が進むにつれて馬やバスに人力車など様々な移動手段を編み出してきました。
自動車も開発された当時は非常に高価なもので、本当のお金持ちしか持っていませんでしたが、現代ではどこを見渡しても自動車が走っている状態です。
毎日通勤や通学に電車やバスを使っている方も多いかと思います。
このように、便利になった現代が要因となって、運動不足となっているのです。
また、現代では当たり前のように履かれている靴にも原因があります。
昔の人は、わらじや下駄で歩いていたので、足の指を使ってしっかりと歩いていました。
靴の場合は、足の裏が固定されていて、前傾姿勢で歩きます。
なので、ほとんど足が動かないのです。
靴の変化もまた、運動量が減っている原因といえるでしょう。
元々運動が嫌いで苦手な人が増えた
運動神経は3〜7歳の幼児期に、 遊びの中で運動することやスポーツに取り組むことで発達します。
なので、スポーツの苦手な方はある程度仕方がなこと事かもしれません。
人間の脳のシステム上、苦手だったり、 面倒だと思ったことからは意識を外してしまいがちです。
それは運動でも同じことです。
例えば、運動してもどうせ変わらない、汗をかいて洗濯物が増えるだけ。
やりたくない運動は、やらなくても自分が納得出来る理由を考えてしまいます。
その結果、実際の運動に繋がらないというわけです。
他にも、運動が苦手な方が急に激しい運動をすると関節の怪我が多いです。
特にスポーツ動作には膝の動きはとても大切で体の重さを支えるので、 強い衝撃で炎症を起こしたり、水が溜まったりして痛みます。
筋肉の炎症は時間をかければ治りますが、 膝軟骨の痛みはなかなか治らないので注意が必要です。
運動不足が便秘を引き起こす理由
運動不足になっていると、腸の筋肉も衰えてしまいます。
腹筋が弱まると、腸内のぜん動運動を、促進することができないので、排便しにくくなります。
さらには、腸の働きが良くなくて固い便をする時に、 十分に力むことができずに排便がスムーズにできません。
しかも、そういう時は残便感があって気持ちが悪くなってしまいます。
運動不足による便秘は運動では解決できない?
運動をすることは、便秘にとって大切なことです。
しかし、便秘をしっかり解消するための運動は現代人にとって実現が難しいのが現状です。
普段の生活が既にかなりの運動不足なので、週1日程度の運動では、 それほど効果が期待できないことが多いのです。
更に、毎日の忙しい生活の中で実現しようとすると、 何処かで心に無理や我慢をしてしまうものです。 結果ストレス性便秘になってしまう場合もあります。
出来る範囲で運動を取り入れた生活を心掛け、便秘に悩まない生活を送りましょう。