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「座薬」「浣腸剤」の違いとそのメリットは?

便秘薬を使用される方の多くは、
まずは口から飲むタイプの便秘薬を飲まれることがほとんどではないでしょうか。

座薬や浣腸薬はお尻に入れるという事で抵抗のある方が多いかと思われます。
実際に使った事がないという方も多くいらっしゃるでしょう。
ここで、お尻から注入する「座薬、浣腸薬」と
口から服用する「便秘薬」のメリット、デメリットについて考えてみましょう。

座薬とは?

座薬は細長く先が少し尖った形をしていて、尖った側から肛門に入れます。
肛門に入れた後、肛門が自然に閉じるまで指で肛門を抑えておくと、
外に押し戻されてしまうのを防ぐことが出来ます。
 
体内に入った時、体温で融けるように作られているので、
挿入せず長く手で持っていると、体温で融けて挿入できなくなるので、
できるだけ躊躇せず一気に挿入することがお勧めです。
 
また、乾燥した状態で座薬を使用すると摩擦で痛くなることがあります。
その場合にはオリーブオイルで湿らせて使用すると良いでしょう。
室内に置いておくと使うときに融けて変形してしまうことがあるので、
冷蔵庫などに保管する必要があります。

座薬の便秘薬

座薬の便秘薬には二種類あって、腸内で炭酸ガスを発生して
その刺激で便意を誘発するタイプの座薬と、直腸粘膜から大腸を刺激して
蠕動運動を活発にする成分を作用させるタイプの二種類があります。
 
前者は直腸に便が溜まっているにもかかわらず便意を催さない型の便秘、
いわゆる直腸型の便秘に用います。
 
後者は大腸の蠕動運動が弱くなっている弛緩性便秘に使用します。
飲み薬で効果が表れない場合や高齢者で服用が困難な場合に用います。 

浣腸剤とは?


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浣腸薬は注入器を使って液体を大腸に直接挿入するお薬です。
液体が直腸に入ることの刺激で排便反射が起きて効果を表します。

また、便の滑りを良くして排便を助けます。即効性、効果共に高いお薬です。

使用する際には浣腸液を体温程度のお湯に入れて温めると
薬剤を注入した際に冷えて寒気を感じることもなく楽に使用できます。

温まったら浣腸の細い挿入口を肛門から挿入して薬剤を直腸の中に注入します。
薬剤が腸内に注入されてから、できれば5分ぐらい我慢してから排便すると、
よりしっかりと効果が得られます。 

浣腸薬には幼児にも使えるものがある。

乳児の場合、薬を用いなくても綿棒にオリーブオイルをたっぷり付けて、
これで肛門を刺激するだけで排便を促すことが出来ます。

これで効果が無かったら、
あるいは幼児の場合にはグリセリンが主成分の浣腸薬に
1歳未満の小児にも使える小型のものも市販されています。
薬剤師又は登録販売者にご相談ください。 

浣腸薬・座薬の便秘薬も使い過ぎに注意

浣腸薬や座薬の便秘薬も飲み薬と同様に使い過ぎに注意が必要です。
浣腸薬や座薬の便秘薬もくせになりやすい性質があります。
食生活の改善、生活習慣の改善に努めることも併せて行いましょう。

お尻からの注入に抵抗がある方には服用するタイプがお勧めです。

便秘にはタイプがあり、便秘薬にも効き方によって種類があります。
自分に合った便秘薬を適量使って便秘を解消しましょう。
  
基本的に座薬や浣腸剤は、便秘の初期段階で使うことはありません。
慢性的な便秘を改善する場合や出産や手術、直腸の検査の前、
どうしても口から服用できない方などに対して
医療や介護現場で使用される場合がほとんどです。

肛門から挿入するので即効性が高いなどのメリットは確かにありますが、
一般的な便秘薬と比べれば座薬も浣腸剤も効き目が強く、
頻繁に使用することは体へも負担となります。

そして何より、お尻から薬剤を入れるという行為は
どうしても抵抗があるという方がほとんどではないでしょうか。


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