便秘を解消するために運動をしたいけど、
せっかく運動をするなら効果的に行いたいですよね。
どのような運動が効率的で、どのような運動が非効率なのかしっかりと確認しましょう。
運動は便秘に効果的なの?
運動をすることで血行を良くしたり、便を送り出す腸のぜん動運動の助けになります。
ただし、運動によっては便秘解消に繋がらず、
逆に体を傷めてしまう可能性のある運動もあります。
週末に短時間だけ頑張っても、
筋肉が驚いて筋肉痛が残るだけで終わってしまう可能性が高いのです。
運動が便秘に効果があっても、身体にとって無理のない範囲で行うようにしましょう。
どんな運動が効果的?
便秘に効果がある最も手軽な運動は腹筋運動です。
スムーズな排便をするためには、腹筋の力が必要不可欠です。
腹筋が弱いと上手にいきむことができず、
腸の筋肉も緊張がなくなるので腸内活動が弱まってしまいます。
腹筋運動は毎日短い時間、無理のない範囲でコツコツと続け、
慣れてきたら回数を増やすようにしていくと効果が現れるでしょう。
また、軽い有酸素運動を毎日20分~30分行ったり、
お腹をねじる運動をしたりすることなども効果的でしょう。
ただし、普段使わない筋肉を突然使ったり、
同じ筋肉を使いすぎると筋肉痛になることもあります。
普段から運動をしない人は無理な運動を避け、
日頃から歩いてみたり適度に体を動かしてみることも必要です。
少しずつ体に負荷をかけて動かしていくなどして、筋肉の質の向上を目指し、
筋肉痛にならない体づくりをすることから始めていくと良いでしょう。
便秘中に運動をしたら腹痛になる?
便秘中は、身体に負担がかかっている状態ともいえますので、
無理な運動をすればお腹を痛めてしまい、悪化する原因になります。
運動中に腹痛を感じたら、すぐに運動をやめて休憩するようにしましょう。
酷い腹痛の場合は、便秘だけではなく何らかの病気の可能性もあるので、
すぐに病院で診察を受けることが大切です。
江戸時代の運動量は便秘にとって理想的?
江戸時代の人は天秤を担いでものを売り歩いたり、手紙は飛脚が走って届けたり、
物資の輸送は大八車で引くなど、過酷な肉体労働か立ち仕事をしていました。
現代では、多くの人々がデスクワークの仕事をし、
道路の整備に伴い、車や電車、バスなどの乗り物も普及し、便利な世の中になった反面、
週に1日か2日の休みに少し運動をするといった生活に変化してしまいました。
現代とは運動に対する常識が異なり、運動量も比較にならないものでしょう。
このように江戸時代の人の運動量を毎日のように再現できれば、
間違いなく便秘に効果的ではあります。
しかし、忙しい現代人にとっては、
当時の人間からすれば当たり前のことでも、難しくなります。
頑張っても運動不足ならどうすればいいの?
1万、この数字が何を意味するかご存知でしょうか?
厚生労働省は、成人男女に日常生活の中で1日1万歩を推奨しています。
平均的な距離にすると約7キロメートル、時間にして約2時間となります。
また、歩くこととは別に、週に2回以上、
1回30分以上の運動が理想的な運動量だと言われています。
毎日の生活の中でこれだけの量の運動ができているでしょうか?
普段からほとんど運動をしていない人が、
初めから無理な運動をすると挫折してしまう可能性が高くなりますし、
運動を取り入れる生活リズムを作ることは簡単なことではありません。
まずは日常の動作から少しずつ見直していくと良いでしょう。
通勤の時に電車やバスの中で立つことも、
座っている時と比べると倍のカロリーを消費できるので良い運動になります。
また、エレベーターやエスカレーターを使わず、
階段の上り下りをすることも良い運動効果に繋がります。
日々の積み重ねですが、運動不足の解消はやはり個人差があり、
薬のようにすぐに効くというわけでもありません。
運動不足が解消できず、その間に便秘が進行してしまうと、
排便をしても便が残ってしまう状態に陥ってしまう事があるので、効率が悪いのです。
運動で便秘解消を目標にしている場合は、
一度目の前の便秘をリセットしてから行うのが効果的なのです。
運動自体の効率が悪い現代社会では、
便秘解消の1つの選択肢として便秘薬で腸をサポートしながら、
運動量を増やしていくことが、からだ想いといえるのかもしれません。